よくあるかもしれないけどないかもしれない

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僕は飛行機が嫌いだ、からこうしている、という話

旅行が大好きなのに飛行機が大嫌い、というわたくし

ふと思うと国外脱出がしたくなる性分である。日本はようやく気温も高まり過ごしやすくなりそうな気配があるけれど、花粉がそこかしこに漂う空気の中にあまり身を置きたくないもので、そうなるとさらに脱出意欲が増す。

ちなみにあと数ヶ月もすれば「湿気で」その後は「猛暑で」と続いて一瞬の間をおいて「ハロウィンで騒ぐバカがうざい」「寒いので」と、基本的には通年「脱出願望」とやらが渦巻いている。

今年のGWは取りようによっては長い。ANAのCMを見て気づいたというさすがのいいお客さんっぷりを見せつけている形で気づいたわけだけど、いまどうしたら安く楽しい旅行ができるのかを思案している。(ところであのCMに出ている高梨紗羅ちゃんのなんとも言えない表情を見るとスポーツ選手を生業とするのも大変だなと同情してしまう。)

しかし、そんな性分ではあるが、僕は飛行機が大嫌いだ。狭いエコノミークラスに耐えられない。しかも寝られない。世界の最先端を知るという目的においてニューヨークは定期的に行かなければならない最重要なサイトの一つではあるが、どうにも気が向かない。かつてのJALの古い機材のエコノミークラスで過ごした14時間は数多くの旅行の記憶の中で最悪の記憶の一つだ。

じゃあビジネスクラスは、というとさすがにエコノミーとの価格差を考えるとお金を出しにくい。+10万円程度なら気軽に出せるのだが、場合によっては数十万違う。高すぎる。

そんな「金はかけたくないけど、なんとかマシに長い時間いても最悪な気分にならない方法」(長い)について金と時間をかけて試行錯誤をしながら自分なりのパターンを編み出してみた。そこで、最近考えている方策とうまくいった方策を簡単にまとめてみたいと思う。

定番のマスク、薬、以外のTips

1.上級会員になる

嫌われる前提で言う。上級会員以外で旅行に行くなど苦痛以外の何物でもない。エコノミーのチェックインのあの行列はいったいなんなんだ。2時間前にチェックインさせるのになぜ硬い椅子でボーディングを待たなければいけないんだ。なぜ荷物がなかなか出てこないんだ。ーーー上級会員はすべてを解決してくれる。

だからさっさとANASFCJALJGCメンバーになればよい。ANAのPLT+JGC持ちから言わせてもらうと、JGCよりもSFCの方がオススメだ。なぜなら「プレミアムエコノミー」への24時間前自動アップグレードがあるからだ。JALにはない。これだけでも旅行を思い立った時にとりあえずANAの値段を確認してしまうくらいの破壊力がある。ただし、到達するにはマイルに準じる形でつくポイントを5万ポイントゲットしなければならない。特にANAは縛りが最近きついのでビジネス利用でもない利用者は難儀するかもしれない。

そんなに乗らねーよ、という人はデルタアメックスのゴールドを作ってしまえばいい。

メダリオン会員プログラム− デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード

クレジットカードを作るだけで上級会員に慣れるお得なサービス。かつてはアメックスプラチナを作ればキャセイパシフィックの上級会員資格がついてきたがそのサービスは残念ながらなくなってしまった。

日本の航空会社にスカイチームがないのは残念な限りだが、とりあえず米国にはデルタ、欧州にはKLM、エールフランスアリタリアとかなり充実している。大韓航空も対象になるので成田に行くのがめんどくさい地方の方々はもしかしたら仁川乗り換えの時にパワーを発揮するかもしれない。ナッツをもらう時に少し緊張するかもしれないが。

加えてステータスマッチというイベントも各社が行っている時がある。デルタも行っている。

スカイマイル メダリオンステータスマッチ チャレンジ

詳しいことは他サイトに記述を譲るが時にこれを利用するのもよい。かつてデルタでこれを利用して上級会員になった上で旅行をしたことがある。旅行の随行者(not上級会員)も含めて非常口前をブッキングでき、デルタ旅行唯一の光であった。やり方はWEBページ通りやればよいのだが、こちらからも英語でメールを送ったし、向こうからも英語で返ってきたのでもしかしたらある程度の英語スキルは必要なのかもしれない。

ちなみに、よく"修行"と称されるものをする人たちがいる。要は各地に用もなしに1日に何便も乗ってポイントを稼ぐのである。ここまでやる価値が上級会員にあるのかというと、クレジットカードが出てしまっている以上、やる価値はない。(カードがなくてもそこまでして得るようなものでもない。)

2.機材を事前に確認しておく

www.seatguru.com

Seatguruは映画界のimdb並に革命的で素晴らしいサービスであると思う。このサイトには各社の各機材の座席のレビューが載っている。しかし白眉はそこではなく、その機材の中でも「どの座席が良くてどの座席がダメか」まで載っているところだ。あとは航空各社のサイトに掲載されているシートピッチを調べておくことだ。経験則から言えば、ANA/JALの新造機777や787(JALは旧型シート機材もあるので要注意)であればエコノミーでも驚くべき長さのシートピッチが用意されているのでオススメである。

3.機内の過ごし方を変える

とはいえ上級会員になっても、機材を確認しようとも、どうあがいても結局アリタリアに乗らなきゃいけないというタイミングもあろう。そうなれば腹をくくり、機内での過ごし方をより快適な方向に変えるしかない。僕の欠かせないグッズはこの3点だ。

Kindle Paperwhite Wi-Fi

Kindle Paperwhite Wi-Fi

 

  • 携帯用歯磨き(AA)(コンビニで売ってるアレ)

GUM(ガム)・トラベルセット

GUM(ガム)・トラベルセット

普段、NW-ZX1を使っているのだが、旅行用に昔使っていたAシリーズを必ず持っていく。無論、安くないZX1を旅行先に持って行って紛失するリスクを恐れているというのが最も大きな理由だが、ノイズキャンセリングがZX1についていないというのも一因。どうしても寝られずイライラしているときは、ちょっとした音楽でも聴くか、ノイズキャンセリングだけ点けてしばらくの無音状態でも楽しむとよい。どうせすることはないのだ、じっくり休みましょう。

そしてKindle。目が冴えてどうしようもない時、これほど重宝するものはない。なぜなら何冊持って行こうが、数百グラムで事足りるのである!前述のニューヨーク旅行の時は本当にお世話になり、往復で4冊読んでしまった。4冊分が機内持ち込みの荷物にあるかと思うと取り回しを考えただけで嫌な気持ちになる。ここで注意なのが、買うならPaperWhiteからにするべきだということ。無印Kindleはフロントライトがないので、座席のライトをつけなければならない。あのライト、凄く顰蹙ものだと思うのは僕だけであろうか・・・。

最後に歯磨きセット。僕の中では実はこれが一番大事。気圧も違う、湿度も違う、そんな環境で運良く眠りについたものの、いきなりの照明で起こされ、そして配られる妙な匂いのするおしぼりと異形の朝食・・・、ものすごく不快だ。この原因は何なのか。ずっと考えていたのだが、これは「口内環境」が原因ではないか、というのが僕のいまのところの結論である。口の中をすっきりさせると一挙に起きたときの不快感がなくなるから不思議なものである。ポイントは夕食の回収「前」に食べ終わった段階でトイレに向かって歯を磨くことである。回収後に向かうと夕食後のトイレ混雑(食事後なのでうんこ民が多く時間がかかる上、歯を磨く気になれない。)にぶちあたり、寝るまで時間がかかる。他乗客のお盆が下げられるぐらいで僕はすでに休む準備が整っており、眠い時には他の乗客のバタバタ準備を尻目にさっさと気持ちを落ち着けるモードに入っている。ちなみにビジネスクラスのトイレには歯磨きが常備されていることが多い。だからと言ってエコノミーの人が領地を犯すと速攻でCAさんに怒られるし迷惑なのでやめておきましょう。シンガポール航空のエコノミーで歯磨きセットを見かけたような気がするのだが、しばらく乗っていないので記憶が曖昧。

これからも思いつくたびに追記をしていくつもり。はぁ、とりあえずGW、どこに行こうかなぁ。